料理研究家
佐川進先生の料理塾【男の手料理】
目板がれいを食べる
「目板がれいのから揚げ」
■1人分のカロリー 170Kcal■塩分0.9g
■材料費 約2500円
パリッと揚がったヒレまでもがおいしい。一定の油の
中でジックリと時間をかけて揚げることがポイント。
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■材料(4人分)
目板がれい(中位のもの)20尾
(かけつゆ)
みりん・・・・大さじ3
醤油・・・・・大さじ3
出し汁・・・・カップ1
おろし大根・・適量
一味唐辛子・・適量
スダチ・・・・2コ
片栗粉・・・・適量
揚げ油・・・・適量
作り方
1. 目板がれい中位のもの4尾は両面のうろことぬめりをこそげ取り、盛りつけて裏側になる
白い方の腹に切り込みを入れて内臓を取り、水洗いして水けをしっかりとふき取っておく。
2. 表側のいちばん身の厚いところに中骨にとどくように縦、横十文字に切込みを入れ、
表面に片栗粉を切れ目をいれた中までまぶし、うまみの流出を防ぐ。
3. 余分な粉をはたき落として、170度に熱した揚げ油の中でこんがりと揚げる。
次につけつゆを作ることにする。
4. 鍋にみりん大さじ3を入れて煮立てて、アルコール分をとばし、その中に出し汁カップ1、
醤油大さじ3を合わせてひと煮立ちさせる。
5. 盛りつけるときはパリッと揚がったかれいを器に盛り、スダチとおろし大根に一味唐辛子を
混ぜた、もみじおろし大根を飾り、つけつゆを添えて熱いところをいただくとよい。
そこで一句「から揚げを 肴にすすむ 酒の味」
素材について「かれい」
「かれい」
かれいは日本全国どこでもとれて、種類も多く、約70種類ぐらいあるといわれる。
いずれも味も形も大きさもそして食べごろも違う。
その中でもこの時季の目板がれいは旬でおいしい。
「左びらめに右かれい」といわれるように腹を手前においたとき、目が右側にくるのが
かれいである。
昔から家庭料理の味として、親しまれてきたが、近年国内の漁獲量が少なくなり、高級魚
として扱われることが多く、そして価格も高い。
しかし、その一方で安い輸入ものが、総菜用として売り場で多く扱われている。
目板がれいは小ぶりで、ひし形をしていて、体に黒い斑点がある。また、両眼の間が
板のように盛り上がり、目が突き出ているのが特徴で、これが名前の由来でもある。
鮮度のよいかれいは表側の皮の色つやがよく、ぬめりがあって身がぼってり厚くて
裏側は白く、うっ血のないものが新しい。また、エラが鮮紅色かどうかも鮮度を見分ける
ポイントである。
料理には大きくて新鮮なものは5枚におろして刺し身(薄造り)に、小さいものは
から揚げや煮つけ、そして塩焼きなどに。栄養的には消化の良いタンパク質が多くて、
脂肪が少ないので胃にもたれることはない。そしてビタミンB1、B2も豊富である。