料理研究家
佐川進先生の料理塾【男の手料理】
マナガツオを食べる
「マナガツオの中国風煮もの」
■1人分のカロリー:167Kcal ■塩分:3.9g
■材料費(4人分): 1700円
カラッと揚げたマナガツオに薬味を効かせた煮もので、
味わいのある一品でもある。
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■材料(4人分)
マナガツオ・・・2尾
(マナガツオの下味)
酒・・・・大さじ1
醤油・・・大さじ1
ザーサイ・・・40g
青ねぎ・・・・1本
しょうが・・・15g
にんにく・・・1片
老酒・・・・大さじ2
スープ(チキン)・・カップ1
(味つけ調味料)
醤油・・・・・大さじ2
砂糖・・・・・大さじ1
塩・こしょう・・各少々
(水溶き片栗粉)
片栗粉・・・小さじ1/2
水・・・・・小さじ2
サラダ油・・・・大さじ1
揚げ油・・・・・適量
作り方
1. マナガツオ2尾は頭を落とし、内臓を出して水洗いし、1尾を4等分に切って酒大さじ1、 醤油大さじ1をまぶしつけて下味をつけ3〜4分おく。 -
2. ザーサイ40gは水につけて塩抜きし、細切りにする(味つけのものであればそのまま細切りにするとよい)
3. 青ねぎ1本は小口切りにする。にんにく1片はあらめのみじん切り、しょうが15gは皮をむいてあらくみじん切りにする。
4. 次にした味のついたマナガツオは汁けを取り、180度に熱した揚げ油の中できつね色になるまでカラッと揚げる。
5. 中華鍋を熱してサラダ油をなじませ、にんにく、青ねぎ、しょうがを入れてサッと 炒めて油に香りを移し、老酒大さじ2をふり入れる。
6. この中にスープカップ1を注ぎ入れ、先に揚げたマナガツオを並べ入れてひと煮立ちさせ、 上に浮いたアクを取り、醤油大さじ2、砂糖大さじ1、塩少々こしょう少々で味つけし、2〜3分煮る。
7. 味がついたら水溶き片栗粉を加えて薄いトロミをつけて仕上げる。
8. 最後に器にマナガツオを盛り、上にザーサイの細切りを散らすとできあがり。
老酒がないときは酒で代用すればよい。
ポイント マナガツオは淡白な魚であるから、味つけはしっかりつけることが おいしさにつながる味のポイントである。
「マナガツオ」
「マナガツオ」
マナガツオが旬である。
このマナガツオはカツオとは全く縁のないイボダイの仲間で、口の周辺が丸く、 頭が小さくて平たい、ひし形の魚で、ウロコが目立たないのが特徴である。
肉質がねっとりとして、ほんのり脂がのり、たいへんおいしい魚である。 鮮度のよいものは、青にグレーのかかった色で、腹の部分がしっかり、張っているものが新鮮。 とくに鮮度がでるので、エラが鮮紅色のものを選ぶとよい。
料理にはやわらかな白身であっさりしており、白みそにつけてから軽く焼くとうまみが増す。 柚庵焼きや照り焼きにしてもおいしい。
その他煮つけ、揚げもの蒸しもの、あんかけ、洋風にはムニエルなどにも向き新鮮なものは刺身にもできる。 また、骨が柔らかいので、1度骨を陰干しにし、揚げ油の中でカリカリに揚げて骨せんべいにし、揚げたてに塩をふる。これは歯当たりがよく、酒の肴に向く。
栄養面では、たんぱく質と脂肪のバランスがよく、ビタミンAが豊富である。