料理研究家
佐川進先生の料理塾【男の手料理】
甘だいを食べる
「甘だいのみそ焼き」
■1人分のカロリー:147Kcal ■塩分:1.8g
■材料費(4人分): 1700円
淡白な甘だいにぴったりの、
甘みそを使ってみそ床に漬け込んだもので、甘だいの味がみその
香りや味とマッチして上品な味わいが楽しめる一品に仕上がる。
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■材料(4人分)

甘だい・・・(80g×4切れ)
塩・・・・・適量
酢れんこん・・40〜50g

(みそ床)

白みそ(甘口)・・200g
みりん・・・・・大さじ4
酒・・・・・・・大さじ2

(つや出し)

みりん・・・・・大さじ1
出し汁・・・・・大さじ1/2
淡口醤油・・・・小さじ1/4
作り方
1. 甘だい80gの切り身を4切れ用意し、全体に軽く塩をしてザルに並べ、30分位おく。 -
- その間にみそ床を作ることにする。
2. ボウルに白みそ(甘口)200g、みりん大さじ4、酒大さじ2を入れて全体を よく混ぜてビニール袋に入れ、先の水けをふき取った甘だいを加えて2〜3日漬け込む。
3. 甘だいが漬かったら、表面のみそをキッチンペーパーでぬぐい取り、 熱したグリルで焼き、上(皮の方)にみりん大さじ1、出し汁大さじ1/2、 淡口醤油小さじ1/4を合わせた「つや出し」をハケで塗って表面をつやよく焼き上げるとよい。
4. つけ合わせのレンコンは皮をむいて花形に切り、さらに7〜8mm幅の半月切りにし、 熱湯の中でゆで、あと甘酢(酢大さじ3、塩小さじ1/4、砂糖小さじ1/2を合わせたもの)につけたものを用意する。
5. 器に甘だいを盛り、酢れんこんを添えるとできあがり。
- 調理のポイント
焼くときはみそをきれいに拭い取ってから焼くこと。みそが魚についていると部分的に焦げてしまうので注意すること。 フライパンにオーブンシートを敷いて焼き上げてもよい。その時、必ず蓋をして焼くこと。
「甘だい」
「甘だい」
甘だいは寒い季節にうまみが増す魚で、関西では「ぐじ」とも呼ばれ、京都の「ぐじの西京漬け」が有名。
今が旬の甘だいは、きれいな白身で軟らかく、ほのかな甘さがあって味のよい魚である。 甘だいと総称しているが赤、白、黄の3種類があり最も味のよいのが、白甘だいである。 甘だいの名称も身にほのかな甘さがあることから"甘だい"という名前がついたといわれる。 また、京都では若狭湾でとれたものをひと塩した「若狭ぐじ」はとくに珍重され、 京都の高級料亭では欠かせない食材の一つである。

選ぶときは背の紅色が鮮やかで黄色の紋様がくっきりし、弾力があって腹がしっかりしているものを。

料理は身が軟らかくて水分が比較的多いので、ひと塩したものを調理したり、みそ漬けやかす漬けにするとよい。 その他、塩焼きや照り焼き、蒸しもの、椀種などに向く。また生干しも美味で、 とくに黄甘だいは塩干しにすると味がよい。洋風のワイン蒸しやムニエル、グラタンなどにも向く。