料理研究家
佐川進先生の料理塾【男の手料理】
さばを食べる
「さばの南蛮漬け」
■1人分のカロリー344Kcal■塩分1.5g
■材料費 約1,108円
春さばは脂が少なく、さっぱりして食べやすい。
クリック
※上のイメージ写真をクリックで拡大できます。
■材料(4人分)
さば(上身)・・350g
ピーマン・・・2コ
赤ピーマン(小)・・1コ
玉ねぎ(中)・・・1/2コ
もやし・・・80g
(漬け汁)
酢・・・・・カップ1/4
砂糖・・・・大さじ1+1/2
醤油・・・・大さじ2
水・・・・・カップ1/4
赤唐辛子・・・1本
小麦粉・・・適量
揚げ油・・・適量
ごま油・・・大さじ1
あらびき黒こしょう・・・適量
作り方
1. さばの上身(三枚におろしたもの)350gは一口大のそぎ切りにする。 -
2. ピーマン2コは種を取って、縦に5mm幅に切り、赤ピーマン(小)1コは、ピーマンと同様に切る。 玉ねぎ1/2コは繊維を生かして薄切りにする。もやし80gは根をとっておく。
漬け汁を作る
3. 鍋に酢カップ1/4、砂糖大さじ1+1/2、醤油大さじ2、水大さじ3、赤唐辛子 1本を入れてひと煮立ちさせて、バット(平たい容器でもよい)に入れてさます。
4. 先にそぎ切ったさばに小麦粉をまぶして、余分な粉をはたいて取り、 170度から180度に熱した揚げ油の中でカラッと揚げる。。
5. 熱いうちに漬け汁につけて味をなじませる。
6. 別にフライパンを熱して、ごま油大さじ1をなじませ、ピーマン、赤ピーマン、 玉ねぎ、もやしを炒め、少ししんなりしたら、さばとともに漬け込んで野菜の香りを添える。
7. 器にさばと野菜を彩りよく盛り、上にあらびき黒こしょうを散らしてすすめる。
素材について「さば」
さばには真さば(本さば)とごまさばがある。
一般的にはさばと呼ぶのは真さばで、体はこころもち平たく、背に青黒い斑点があり、 腹部は銀白色。一方のごまさばは体が丸く腹の部分が黒ずみ、黒ごまを散らしたような斑点がある。 そしてもう一種、最近はノルウェー産のニシマサバが冷凍で輸入され一年中出回っており、 塩蔵加工され切り身で売られている場合が多い。国内産のものに比べ、背の斑点が黒く、 はっきりしている。

求めるときは目が澄み、背の模様が鮮明で身がしまり、腹がかたく、銀白色に光っていて、 エラが鮮紅色のものが新鮮。 「さばの生き腐れ」といわれるほど、鮮度の落ちるのが早いので、買ってきてすぐに調理 しないときは、とりあえず内臓を取り除き、塩を軽くして、冷凍庫で保存し、できるだけ 早く使いきることである。

栄養的にはE.P.A(イコサペンタエン酸)と呼ばれる不飽和脂肪酸をたっぷりと含んで血栓 予防に有効。また、血合い肉が肉の全体量の約1割も占めるので、ビタミンB群も多い。

料理は塩焼きやみそ煮、しょうが煮、梅干し煮などが定番メニューである。
また、竜田揚げ、中国風から揚げにも合う。さばとそばを合わせた信州蒸しなどもあっさりとして、 いただける一品である。 新鮮なものは酢じめにして、しょうが醤油やわさび醤油などで食べたり、すし飯と合わせて、 さばずしにしても豪華な味が楽しめる。 洋風ではトマト煮やカレー風味のムニエルなどもおいしい。
-