作り方 |
1. |
里いもは皮をむいて7〜8mmの厚さの輪切りにして下ゆでする。まいたけは石づきを取ってほぐしておく。こんにゃくは熱湯に通し、4cm長さの短冊に切り、油揚げは湯抜きして1cm幅の短冊切りにする。
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2. |
干しずいき(イモガラ)は水でもどして水けを切り、3cm長さに切り、高野豆腐ももどして5mm厚さの短冊切りにする。せりは3〜4cm長さに切り、白ねぎは2cmのぶつ切りにする。
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3. |
納豆は包丁で刻み、さらにすり鉢に入れて細かくすりつぶす。ここまでできたら、鍋に出し汁と全部の材料を入れて煮ていき、火が通れば赤みそを溶き入れる。 |
4. |
最後に納豆のすりつぶしたものにみそ汁を少量入れて滑らかにのばし、鍋の中に入れ、煮立つ直前にせりと白ねぎを入れ、サッと煮て火を止めると出来上がり。
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料理の知識「納豆汁」 |
☆ |
納豆汁は寒さ厳しい山形に伝わる滋味豊かな汁もので、ふたを取ると納豆の香りがぷーんと鼻をくすぐる。少しの手間をかけるとそれだけの価値のある一品が楽しめる。
身を切るような寒さの山形盆地で、庄内浜の冬の味がたらのどんがら汁(脂ののった寒だらをみそでこっくりと煮込んだ汁もの)とすると内陸部では納豆汁が冬の代表的な料理といえる。
この汁には好みの材料(豆腐・油揚げ・イモガラ、黒いも、セリ、こんにゃく、きのこなど)をたっぷりと入れ、その中に包丁でとんとんと刻んだ納豆を、さらにすり鉢に入れてすりつぶしたものを作り、それも入れ、みそも加えて、最後にせりとねぎを入れて仕上げるのである。
いろんな食材の味が一つにまとまって、不思議な味を作り出してくれるのである。
■納豆の効能
納豆は美容のビタミンともいわれ、ビタミンB2が多く含まれている。ビタミンB2が不足すると皮膚のつやがなくなってくる。納豆は1パック食べると1日に必要なビタミンB2の1/3が摂取される。 |